SOHO歳時記 -2ページ目

SOHO歳時記

ライターを目指すテープ起こし屋のSOHOな毎日。

 いよいよ明日。ライターたまごへの第一歩じゃっ。

地図、よーし!
電池、よーし!
MD、よーし!
MDレコーダー、よーし!
カセットテープ2本、よーし!
カセットテープレコーダー、よー……れ?

な、な、ないっっ。ない、ない、ないぃぃぃぃ~ 汗。

 っちゅーことで、なぜか紛失。早速、みんなのスーパー『ユ○ー』へダッシュしてテレコを買ってきました。買ってきたブツをしげしげと眺めて思う。「うん。これ前にも絶対買ってるよ。まったく一緒の」。なにやってんだか。

 とりあえず取材道具だけはそろった。あと問題なのはやっぱり知識。皆無っ。随行だから安心しきってるけれども、やっぱり少しぐらいはねぇ。今からサイト巡って予習してきますぅ。今からかいっ!(と自戒的つっこみ)
 取材を前に、道具をそろえてきた。

・MD5枚
・DVC3本
・単三電池20本
・取材メモ用ノート2冊
・名刺用紙(急いで『ライター』名刺つくらないと)
・東京23区地図/横浜川崎地図
・シャーボ(なんとなく:汗)
・シャープペンシル芯B(濃いほうが好き)

 オプションで、子どもの連絡ノートと国語ノート、それに折り紙(笑)。

 ぜ~んぶ経費として領収書切ってもらったら、軽く1万円越してた(驚っ)。が、がんばって働こう。

 とりあえずこれから取材先のアポ取りをして、その後、物流関係のテープ起こし。なんだか落ち着かないなぁ。
 とってもありがたいことに、その後、ライターのお話をいただき、2個平行して進めることになりました。

 1個は人の取材で、5~6件ほどの取材随行および記事作成です。

 もう1個はお店の取材で、10軒の単独取材および記事作成。

 初めての仕事の割にはボリューム多いし、テープもひ~ひ~いうほど入ってる。う~ん。大丈夫だろうか。う~ん。うれしい反面、すっごい不安。


 う~ん、う~ん、う~ん……。
 またまた先日、別の勉強会で、ある編集の方(多方面の活躍をされているんですけど、とりあえずここでは「編集の人」)にお会いした。かねてより疑問に思っていた「本ができるまで」の工程を伺ってみたら、とっても丁寧に教えてくださった。

 テープの業界では、守秘義務の関係もあって、自分が起こした原稿を他人に見せることはめったにない。まして、自分の原稿に赤入れして返してもらって勉強できるなんていうことは、実践ではほとんどないと思う(そういう形をとっている会社ももちろんあるけれど)。「テニクックは他人に見せない」的なところがあるのかなぁ。どうだろう。少なくとも私は、孫請け・ヘルプ状態のときはそう感じながらやってきた。

 実際のところ「テクニック」なんてものはなくて、その人がもっている英知が原稿という形になっているだけのような気がする。もちろん数をこなして作業自体に慣れることは大前提だけれども(特に耳)、小手先のテクニックを身につけるんじゃなくて、総合的な知識や感覚を深めていくことにとても意味を感じる。そうでなければ、本当に使える原稿なんてつくれないんじゃないかとも思う。

 話がそれたけれども、自分のもつノウハウ、業界のノウハウを惜しげもなく伝授してくださるその方のスタンスにとても共感したということが言いたかったわけ。じゃぁ私は?というと、気が向けば語るけれども、そうでなければ面倒で語らない(笑)。最低だー。がはははは。

 基本的には、私が教えられることがあるのでれば、おせっかいではない程度にお教えしたいなぁとは思っている。別に秘伝というような技を持ち合わせているわけではないし、こんなのでよろしければどうぞ!といったところ。

 懐の深さが仕事を呼ぶんだなぁと思った日だった。
 先日、テープ起こし仲間の主催する勉強会にまた参加してきた。前回はワードに関する勉強会。今回は音声ファイルに関する会。今回は終了10分前にすべり込んだ形でほとんど聞くことができなかったけれど、それでも一番知りたかった部分は終了後に質問してガッテンした。

 人によって、依頼される録音媒体の比率や起こし方の違いというのは結構あって、音声ファイルでいただいた依頼も、音源をアナログのカセットテープに落として作業をされる方もいる。私は逆で、アナログ媒体は全てデジタル音源に変えて作業をする。そのほか、細かい「へぇ~」みたいなものがたくさん。こういうことって、会って話をするときに何気なく会話に出てきたりしない限り、あんまり知ることはないなぁ。

 ということで、とっても知りたかった「音声入力ソフト」についての疑問点が解決できたので、なんのためらいもなく導入に踏み込めそう。現段階では音声入力ソフトの精度も100%ではないため、手入力と時間的な差がない、もしくは手入力のほうが速いような場合が多いとは思うけれども、やっぱり肩こり解消の期待は大。絶対に使いこなしてやる。

 実際にソフトをいじったら、使用感などもまた書いていこうかな。
 裁判関係の依頼は個人の方からは受けないようにしていると先日書いたばかりなのに、受けてしまいました。いつも依頼をいただく法律事務所から紹介を受けたとのこと。

 電話で依頼されるとね、ほら、弱いんですよ。なんだか人のいいお父さんみたいで、息子が彼女との間で起こしたトラブル(なんとなく察しがつく)の件でテキスト化したいっていうことで。こんなのを頼むのも初めてだから、どんなふうにお願いしたりいのかもわからないっておっしゃって……。

 こうなるともう、仕事というより人助け的な気持ちが強くなる。通常はメール添付で原稿を納品するんですが、FD納品にして、さらに印字物にしたものもくっつけて納品しましょうということで話がついた。

 日常はネットだけのやり取りで済んでしまいがちだけど、こういう直接の触れ合いっていいもんだなぁなんて、ちょっと人間味あふれた人になった気分。このところ、人とのリアルなつながりの良さを見直していたところだっただけに、ますますその確信を深くしたようなご依頼でした。

 今回の起こしは、たとえ裁判絡みであろうと、相手が見える気がして気持ちよく仕事ができそうな予感がしますなぁ。(実際はフタ開けてみないとわからないんだけどね)
 仕事でほぼ毎日、ありとあらゆるジャンルの講演というものを聞いている、つもり。

 講演起こしの依頼が入ると、まず思うのが「音がいい」ということ。演者はマイクを使って話をするので当然っちゃ、当然です。そしてレジュメがあることが多い。講演会場で参加者に渡す、アレです。演者がOHPやパワーポイントなんぞを使用した場合は、それも参考資料としてくっついてくる。

 そう。テープ起こしにおいて一番起こしやすいのは講演です(断言)。なので、講演起こしの依頼が入るとはっきりいってうれしい。講演依頼を多くもらうためにホームページのほうもちょこっと工夫してあるんですけど、それはまた今度。
 
 今日は、その講演というものを実際に聞いてきた。今年度は小学校のPTA保健委員を務めているんですが、恒例行事として、地域で「保健大会」なるものが開かれる。1カ所にぎゅっと集められて保健に関する講演を聞くのですだ。隣町の小学校体育館で寒さに震えながら聞いてきたというわけです。

 でも、学校体育館のマイクはなぜなんなに精度が悪いんだろう? 全然聞こえん……。しかも内容がまたつまらん。保健の専門の人が講演するならまだしも、校長先生が寄せ集めてきた資料を読むのみ。そんな形式的なものならやらなきゃいいのに。

 聞き始めすぐから音の悪さに心臓がばくばく(笑)。なぜかって、脳内で「文字変換しなきゃ!」というスイッチが入ってしまったから。必死でケバを取って、倒置を直して、「てにをは」を修正して、途切れて話す文末を補って……なんていう作業をひたすら脳内で続けていたら、終わる頃にはぐったりしてしまった。いや、脳内だけじゃなく、指だって勝手に動いてた。怖い。

 もう普通に講演を聞くことはできない体になってしまった。そんな我が身を少し呪った日だった。

 リアルな講演から戻ってきたというのに、机上でもまた講演が……。げっそり。
 
 午前中に聞き直しと全体のチェックを終えて納品して、お昼を食べて、子どもの学用品を買いに行って、戻ってきてまた粗起こしして……。

 普通に仕事が進んで、普通に家事やって、ナンの変哲もない普通の日だった。

 明日から週末にかけて、また出たり入ったり起こしたり納品したりと忙しい。今日みたいな日も大切なんだと思う。
 午後の授業参観から戻り、夕方からひたすら起こす。である調、若干編集が入った状態、80分の粗起こしを終えた。さっぱり意味の通らない通訳にブチ切れならやり抜いた。頑張ればできるじゃないかと自分を誉めてやった(小躍りっ)。

 実は、夕方から左まぶたの痙攣が止まらず、またまたやばい人状態なのであ~る。おまけに夕食後は下っ腹が痛くて痛くて、こたつにずいっと潜り込んでひたすら温めたりもした。まぶたの痙攣と腹痛にあえぐ母に恐れをなした娘が夕食の食器洗いをかってでてくれたことも、勝因の1つと確信している。

 「そろそろたっぷり寝ろ」という体からの合図だと思って、いつもより早いけれど、2人の子どもの温かい隙間にすべり込むことにしよう。

 目をつむってもピクピクしているまぶたが気にならなければ、早く眠れると思う。うぐ。
 せっかくライターの仕事の打診をいただいたのに、どうしてもその日は空けられないのです(涙)。心の底から残念です。ああ、非常に非常に。なんでそんなにドンピシャなんでしょう……しばらくの間、外せないような予定はなるべく(弱い!)入れないことにしようと思います。
 
 大丈夫。またチャンスは巡ってくるはず。と、自分で慰めてみたり。