仕事を呼び込む懐の深さ | SOHO歳時記

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ライターを目指すテープ起こし屋のSOHOな毎日。

 またまた先日、別の勉強会で、ある編集の方(多方面の活躍をされているんですけど、とりあえずここでは「編集の人」)にお会いした。かねてより疑問に思っていた「本ができるまで」の工程を伺ってみたら、とっても丁寧に教えてくださった。

 テープの業界では、守秘義務の関係もあって、自分が起こした原稿を他人に見せることはめったにない。まして、自分の原稿に赤入れして返してもらって勉強できるなんていうことは、実践ではほとんどないと思う(そういう形をとっている会社ももちろんあるけれど)。「テニクックは他人に見せない」的なところがあるのかなぁ。どうだろう。少なくとも私は、孫請け・ヘルプ状態のときはそう感じながらやってきた。

 実際のところ「テクニック」なんてものはなくて、その人がもっている英知が原稿という形になっているだけのような気がする。もちろん数をこなして作業自体に慣れることは大前提だけれども(特に耳)、小手先のテクニックを身につけるんじゃなくて、総合的な知識や感覚を深めていくことにとても意味を感じる。そうでなければ、本当に使える原稿なんてつくれないんじゃないかとも思う。

 話がそれたけれども、自分のもつノウハウ、業界のノウハウを惜しげもなく伝授してくださるその方のスタンスにとても共感したということが言いたかったわけ。じゃぁ私は?というと、気が向けば語るけれども、そうでなければ面倒で語らない(笑)。最低だー。がはははは。

 基本的には、私が教えられることがあるのでれば、おせっかいではない程度にお教えしたいなぁとは思っている。別に秘伝というような技を持ち合わせているわけではないし、こんなのでよろしければどうぞ!といったところ。

 懐の深さが仕事を呼ぶんだなぁと思った日だった。