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SOHO歳時記

ライターを目指すテープ起こし屋のSOHOな毎日。

 豪快に告知した潤滑的行動予定は、思いのほかあっけなく消え去りました。

 お客様から督促です。具体的な納期をいただいていなかった上に(←たまにある)、自分の中での区切りというものもつけずに進めていたことで、自ら引き起こしてしまった「災」です。お客様の側にすれば、「災いが起きとんのはこっちじゃ!ボケ!」といったところでしょうか。誠に申し訳ございません。

 明日は朝からたんと仕事します。

 予定が未定なのもSOHOならではということで……(友達減っちゃうっっ)。
 手帳を見て、ふと、週も半ばから週末に向けて毎週毎週ギュウギュウするのはなんでだろう?と考えた。木曜、金曜あたりに納品が集中したり、週末返上になったりするのはなぜだろう?

 答えは至極単純だった。会社が始まる月曜に依頼をもらうことが多いから。今日だって「今週は少し余裕があるかも(嬉!)」と思っていたら、案の定、2つ入ったもの。

 日曜日ぐらいは仕事をしないで家族と過ごす。これが私の中の決まり事。オンとオフの線引きがあいまいなSOHOという形態の仕事を続けていく上で、最低限守っていきたい決意なのであります。そうなると当然平日にしわ寄せが来るわけで、そのせいでやりたいいろいろなことができなくなる。

 ずっと切っていない髪も切りたい、大好きなショッピングにも行きたい、見そこねている映画も観たい、積ん読状態になっている本も読み倒したい、仕事に関係ない友人とランチもしたい(じゃないと友達いなくなっちまう)……また悶々。

 ということで、明日はその中の1つを是が非でも強行する。午後の授業参観までの間に、上から下まで服を大人買いしてくる。この決意は、「明日までに絶対にこの原稿を仕上げる」というたぐいの決意とは比にならないほど強いのだ。がははっ。

 あ、「昨日ガッツリ飲んで遊んで来たじゃん!」というツッコミはどうぞご容赦くださいませ。
 スタッフさんへのお支払いは、末締め翌20日。いつも、「おおっ、気付けば今月も20日を過ぎてしまった!」とあわてて振り込んでいます。ほかのことでも、最近は忘れることが多くなりました。

 手帳も一応つけていますが、元来面倒くさがりな性格なので書き込むこと自体を忘れたりしてひやっとすることも。だいたい、「手帳に書いたスケジュールに縛られるのは嫌だ」などと、しなければならないことも忘れてしまう自分のアホさを棚に上げて、自分自身にちょっと格好つけてた部分もありました。いや、面倒くささを正当化したというのが正解か?

 でも、このところはかなり危機感を感じています。このままだと大ポカしてしまうかも! こうなったら他力本願、各所の書評で取り上げられたりして話題になっている『手帳200%活用ブック』(日本能率協会マネジメントセンター)に頼ってみようかと…。ついつい面倒になってしまうスケジュール管理にやる気を起こし、楽しく続けられれば御の字ということで(汗)。

 よし。がんばって付けるぞ!←「付けること」に全勢力注いじゃいそう…。
 今回は、私からスタッフさんやヘルプさんへ依頼するお話しじゃなくて、私がクライアントから依頼される話です。ややこしくてすみません。

 仕事を得るための営業ツールは現在、ホームページのみです。9割のお客様がホームページを見て依頼をしてきてくださいます。残り1割はご紹介です。

 で、そのうちほぼ全員が連続して依頼を出してくださいますが、ホームページの依頼フォームから依頼をされるお客様は5割。あとは電話、メールで直接依頼をいただきます。

 ということは、ホームページのトップに載せている「今月はもう忙しいから、今頼まれると納品はだいぶん先ですよー」というお知らせを半数のお客様が見ていないということ。どうりで最近「急いでるんですけど、どれぐらいでできますか?」という電話が多いはずです。見てくれてないんだもの。

 いや~メールならまだしも、電話で直接言われてしまうと無理してでも受けてしまうんです。首をきゅーきゅー絞めまくってます。「今、詰まってるんでもう少し先じゃだめですか?」と聞いてみたら結構OKだったりするのに、それでも「あ、はい。じゃ、3日で」なんて言って、あとで悶々とする。

 私の電話嫌いはこの仕事を始めて拍車がかかりました。電話が鳴るとビクビクする毎日なんですよ。ああ……。
 
 文字原稿って人によって書き方がさまざまです。表記1つ、言葉じりのニュアンス1つ、微妙に違っていて、10人いたら10通りの原稿があると思っています。

 テープ起こしは、聞こえてくる言葉を文字にして1つの原稿に仕上げます。よって理論的には、耳から入ってくる音・言葉は1つなわけですから1通りの原稿しかできないと思われます。が、10通りできちゃうんです。起こす人の耳・脳というフィルターを通してしまうと、もう起こす人の原稿になっちゃうわけですね。

 スタッフの方にお願いしたり、同業者にヘルプを頼む際、仕上がる原稿がそれぞれの色では困ります。例えば、10時間のシンポジウムを1時間ずつ10人が起こして、できあがってくっつけた原稿が1時間おきに違う色を放っていたのではお話しにならないわけです。では基準をどこに置くかというと、私がスタッフやヘルプさんにお願いしている以上、私です。私の色にどれだけ近づけてもらうかということに注力しなければなりません。

 しかし、これがとっても難しいんです。「こんな感じに」というフォーマットをつくっておいて、それを参考にしてもらうという方法もありますが、かなり微妙です。私の場合、媒体である話者の声や語り口、雰囲気、話の内容、対象読者等々を総合的に感じて、毎回原稿の雰囲気を決めていきます。だからフォーマットをつくって型にはめることは難しいんですね。

 依頼する際は言葉や文章でなんとか色を伝えますが、納品された原稿を見て、伝わっていなかったことにがっくり来ることもしょっちゅうです。伝え方が悪かった私のせいです。

 一番いい解決方法はやはり、冒頭5分ほどを起こした原稿を先に見せてもらい、赤入れしてお返しする。それを参考にして残りを起こしてもらう。そうすると、勘のいい人はたいがい色をつかんでくれます。そうやってお願いしてきたスタッフさんたちは、今では本当にありがたい存在になっています。

 私は個人事業として小規模に起こしをしているからそういう対応が可能なわけですが、在宅スタッフを大勢抱えるテープ起こしの株式会社などはその辺をどうやって処理しているんだろう? 個人事業でもスタッフさんを何人も抱えてやっていらっしゃる方はどうやっているんだろう?

 いろいろな起こしのスタンスがあるとは思うけど、そう考えると、私にはやっぱり斡旋業者的な仕事の仕方は向いていないんだなぁと改めて思ったりするのでした。
 いろいろとデザインを変更してみた。全体としては気に入っているんだけれども、どうも文字が小さすぎて読みづらい、リンク部分が見えにくい等々で決められず。最終的に、全然らしくないんですが、しばらくこれにしてみます。

 フォントとか全体の構成とか、とてもハッキリしてて見やすいんだけど、この忍者キャラじゃないタイプもほしいなぁ。

 アメブロってデザイン少なくないですか? もうちょっと増やして。
 最近、マイクロカセットテープって見ます? 昨日電話で久しぶりに依頼をしてくださった先(もうMAXだからいらないんですけど……)から今日届いた封筒を開けたら、なつかしのマイクロカセットテープでした。

 途端にへこへこ~と凹みましたョ。マイクロカセットテープって恐ろしく音悪いんですから。しかも急ぎだし、スタッフさんに録音してお願いする予定になってるし、聞いたら案の定音悪いし。

 ダメだ……もう反骨精神発揮できるほどの気力がない。

ぱたり……。
 こんな雨の日はテープ起こし日和だなと思う。「出かけたい」という欲望も起きないので、朝からひたすら打つ、打つ、打つ。合間に家事をして、打つ。ときどきご飯を食べて、また打つ。

 お昼ご飯を食べているときにちょっとした企画を思いついた。アホらしい企画だなぁと思いつつも、早速、とある方にもちかけてみた。そしたら、ちょっと色づけして企画書をつくってみるとのこと。ふーん。企画書とはどういう形容のものなんだろうか、どうやってそれっぽくしていくんだろうか。ぜんっぜんわからない。何も手を加えなければ普通で終わってしまうかもしれないものに、新鮮な何かをちょこっと加えて上手に化粧を施して企画書にするテクニック。これが必要なのか。それができなければ、いつまで経っても自分の企画にはならないんだろうな。

 でもそんなテクニック、どこで身につけたらいいんだかね。
 忙しかった1週間が終わったー。少しホッとしてます。それぞれの仕事がお互いにジグザグと縫い重なるように入っていた、息つけぬ1週間。おかげで変換辞書がめちゃくちゃです。ホント、自分にお疲れ様。

 とりあえず明日からは、1つに集中して、終わったら次に集中といった形で進められると思う、いまのところ。今月もありがたいことに、既に月末まで依頼が入っているんですけど、できればもう受注したくありません。起こしに忙殺されていて余裕が全くなくなるので。(あー、こんなこと堂々といいのかね……)

 実は今月末より、とあるライターさんがとある本を企画され、そのお手伝いをさせていただくことになりました(祝!)。取材随行および若干の編集です。3月末に発行となるその本の奥付には、私の名前も添えていただけるらしい。一歩を踏み出せそうです。よっしゃ!

 分野的には自分の全く知らない分野で、事前事後の突っ込んだ勉強の必要ありです。新しい知識や経験を得るのって心躍る瞬間だし、この年になってもまだ少し成長してる気にもなれる。非常に楽しみ。

 でも、テープの仕事は今までどおりマックスで入ってくると思うので、さらに効率よくこなしていく必要があるなぁと思案中。スタッフさんを増やすのも手だけど、仕様にぴったり合うようになるまでエデュケーションするのが結構大変だったりします。やっぱり音声認識ソフトを導入しようかなー。
 間に中国経済関係ものをクッションとして挟み、引き続き文字数指定の編集作業へと戻る。2人目。やはりスライドを使用していた。でももう、スライド使用うんぬんなどということはどうでもよくなった。支離滅裂で何を言っているのかさっぱりわからない。お金を払ってこのセミナーを聞きにきている人はよくモノを投げたりしなかったものだ……。私ですら投げたっていうのに。

この編集、完全に白旗です。